パノラマ画像を作る方法4つの比較


 パノラマ画像を作成する方法はグーグルやヤフーで検索するとたくさんヒットします。作成ソフトは国内よりも海外のほうが充実しているように感じます。国内でパッケージソフトとして販売されているパノラマ写真作成ソフトの多くも海外のものだったりします。仕事やパノラマが主な趣味でなければ、大枚を叩いて機材やソフトウェアを揃えることはないですよね。でも手持ちの普通のデジカメとフリーソフトでも充分パノラマ画像を楽しめることをGIMPを例に上げて紹介しました。今回はGIMPを含めてパノラマ画像作成ソフト4種の作例を比較がてらご紹介します。

GIMP + Pandora で作成したパノラマ写真

GIMPによるパノラマ画像の作例

GIMPのGUI GIMPプラグインPandoraはレンズの歪曲を補正しないため一見素直な仕上がりになります。平面的な2Dパノラマの作成には適していると思います。また縦方向のスティッチは完全手動となるため、複数行×複数列の写真の合成には向いていません。作例や解説は「普通のデジカメ画像を合成してパノラマ写真を作る」や「360度パノラマ画像をFlashビューアーで表示させる」をご覧ください。

OLYMPUS Master で作成したパノラマ写真

OLYMPUS Masterによるパノラマ画像の作例

OLYMPUS MasterのGUI オリンパスのデジカメに同梱されているユーティリティソフトOLYMPUS Masterにはパノラマ作成機能がついています。完全自動作成ですので簡単といえば簡単ですが、反面微調整が全くできないので、貼り合わせ部分に不満があっても直せません。接合部分のクオリティーは上出来とはいえませんが、まぁまぁ使えます。他のデジカメメーカー(キャノンなど)にもこういったバンドルソフトがありますが、最近は同梱されなくなっている傾向にあるようです。
http://olympus-imaging.jp/lineup/digicamera/soft/oly_master/

Pnorama Maker で作成したパノラマ写真

Pnorama Makerによるパノラマ画像の作例

Pnorama MakerのGUI これはPnorama Maker3 で作成したものです。アマゾンで古いバージョンが1500円で出品されていたものをかなり以前に購入しました。完全自動で作成できますが微調整も可能で、古いバージョンとはいえきれいに仕上がります。「建築物を強調する方法」の画像はこれで合成したものです。現在はバージョン4になっており機能や品質も向上しているようです。ちなみに正規のお値段は9,240円です。
http://www.junglejapan.com/products/pho/pm4/index.php

Hugin で作成したパノラマ写真

Huginによるパノラマ画像の作例

HuginのGUI HuginはGIMPと同様オープンソースのフリーのソフトウェアです。2007年11月現在でまだバージョン0.7ベータの段階です。動作不良を起こすことがしばしばあるようですが、市販ソフト並みのつながりの綺麗さには感動です。この作例はちょっといびつになっていますが、まったく微調整をしないまま出力したためです。微調整すればもう少しましになったかも。ちなみにGIMP+Pandora以外は自動合成のみで一切調整はしていません。
http://hugin.sourceforge.net/
Huginのインストール方法はこちら→「パノラマ写真ツールHuginのインストール