ブラシの基本操作について

ブラシは各種ツールで使われるもの(GIMP2.2) ブラシはツールとして単独で存在するものではありません。[絵筆]や[鉛筆]などの描画ツールの属性を担うものです。属性というとちょっとわかり難いかもしれませんが、筆や鉛筆の「太さ」「形」「濃さ」といったようなものです。この属性を持っているツールは[絵筆][鉛筆][消しゴム][エアブラシ][スタンプ][色混ぜ][にじみ][暗室]ツールのほかにパスも[ブラシ]を使って描画することができます。*1


(GIMP2.2) ブラシの操作は右図の赤枠部分をクリックして「ブラシ」ウィンドウを表示させておこないます。

ブラシ ウィンドウ

ブラシウィンドウの説明(GIMP2.2) 「ブラシ」ウィンドウは各種ブラシを一覧して選択できる[ブラシパレット]、[間隔]スライダー、[ブラシの編集][新規ブラシ][ブラシの複製][ブラシの削除][ブラシのリフレッシュ]のボタンから構成されています。[ブラシパレット]で任意のブラシのアイコン上にマウスポインタを置いて右クリックすると、ボタンのメニューが表示されます。
それではブラシを新規作成してみます。[新規ブラシ]をクリックすると「名称未設定」の新規ブラシが作成されます。同時に「ブラシエディタ」ウィンドウが表示されます。

ブラシエディタ

ブラシエディタで新規ブラシに名前をつける(GIMP2.2) 新規作成したブラシは任意の名前をつけて保存しておくことができます。同じ名前を複数に付けられません。同じ名前で保存すると「#1」とか「#2」のように強制的に番号が付加されます。

ブラシエディタの設定について(GIMP2.2) ブラシエディタでは以下の7つの属性の設定ができます。

  • 形状]丸、四角形、ひし形という名前が書いてありますが、[尖り]や[縦横比]の設定により、丸は円や楕円や花型、四角形は多角形、ひし形は星型にすることができます。
  • 半径]ブラシで描画する半径を設定します。
  • 尖り]角の数を設定します。
  • 強度]数値が低いほどぼやけ、高いほどはっきります。ちょどスプレーのような感じになります
  • 縦横比][尖り]が2のときはそれぞれの形が偏平されて、楕円や長方形になりますが、3以上で花型や星型を作ることができます。
  • 角度]角度を調整することができます。カリグラフのような線を描きたいときなどここで設定します。
  • 間隔]間隔はこのウィンドウではプレビューすることはできません、描画する間隔を指定します。「ブラシ」ウィンドウにも[間隔]がありますが同じものです。設定を変えると連動して変わります。

いろいろ面白いので遊びながら試してください。

[間隔]の設定例(GIMP2.2) [間隔]の設定をそれぞれ上から0、50、100で描画してみたのが右図です。間隔を開けると花や星模様の簡単な背景画像を作ることができます。これは[絵筆]ツールで描きましたが、描画するツールによっては[割合]とか[圧力]などいろいろな設定要素が絡んでくるので、作業をする際はツールによってどんな描画のされ方をするのか一通り知っておくと良いでしょう。

*1:右図には[暗室]ツールを入れるのを忘れました^^;