スタンプの基本操作について


ここで解説する画像のレイヤー構成 スタンプツールとは、画像の一部分をコピー(ピックアップ)して塗ることのできる絵筆のことです。画像中から不要な部分を消したり、パターンやマチエールの素材作りなどに利用できます。

 ツールの解説にあたって右図のような画像を使います。

画像ソースのピックアップ

画像ソースのピックアップ [スタンプ]ツールは[道具]タブをクリックして表示されるメニューから[描画ツール]の[スタンプ]をクリックするか、ツールパレットのスタンプのアイコン(右図)をクリックします。
画像ソースのピックアップは図のようにマウスポインタを置いて[Ctrl]キーを押しながらクリックします。塗りはブラシによって様々な塗り方が可能です。ブラシに関しては「ブラシの基本操作について」 を参考にしてください。

マウスでの操作方法

スタンプのマウスでの操作 [絵筆]などの他のツールと同じです。クリックとドラッグ、そして直線で真っ直ぐに塗りたい場合は[Shift]キーを押しながら任意の場所でクリックします。直線の始まりを前回の塗りの終点にしたくない場合は、任意の場所でクリックします。また、さらに同時に[Ctrl]キーも押していると、15度単位の方向で塗ることができます。

「位置揃え」について

位置揃えによってスタンプのしかた(塗り方)が大きく変わります。一通り動作をマスターしておくとフォトレタッチのときにとても重宝します。

[揃える]と[揃えない]の違い

位置揃えについて 「位置揃え」の[揃えない]と[揃える]の違いは、ピックアップした画像を塗るとき、塗りの開始位置に対して画像ソースの位置を揃えるか揃えないかの違いです。つまり[揃えない]にすると塗りの開始位置に描画される画像ソースは、常に画像ソースのピックアップ位置になり、描画する位置を変えても同じ位置の画像ソースで描画されます。[揃える]にすると塗りの開始位置に描画される画像ソースは、画像ソースをピックアップした位置と相対的場所を描画します。別レイヤーでピックアップした画像ソースでも同様に塗ることができます。
ちょっとややこしいかもしれませんが、何度も同じものを描画したい場合は[揃えない]、全体像の一部を描画したい場合は[揃える]というような意味合いで覚えておくと良いでしょう。

[登録されたもの]とは

[登録されたもの]の塗りとそうでない場合 [登録されたもの]は画像ソースをピックアップした位置には関係せず、塗りの開始位置と画像ソースの位置は常に同一であるということです。つまり同一画面上では同じ位置の画像ソースを塗るために、何の変化も起きていないように見えてしまいます。登録されたものは別レイヤーの画像を位置を変えずに塗るのに適しています。画像ソースのピックアップ方法は同じですが、ピックアップ位置は任意の場所で構いません。右図は同じ場所をピックアップして左斜め上から右下にドラッグして塗ったものです。上が[登録されたもの]下が[揃える]です。[登録されたもの]は[揃える]のピックアップ位置を無視した動作をするものと覚えておくと良いでしょう。

不透明度

塗り透明度を調整します。低いほど透明度が高くなります。重ねあわせたり、濃淡をつける場合に利用できます。

モード

モードは「各種モードにおける表示テスト」を参考にしてください。

ブラシ

ブラシは「ブラシの基本操作について」参考にしてください。

圧力感度

圧力感度はペンタブレット使用時にのみ有効なオプションメニューです。ペンタブレットに関する記事は準備中です。

フェードアウトとハードエッジ

フェードアウトとハードエッジでの描画例 [フェードアウト]にチェックを入れると[長さ]に設定した値を元に、ドラッグした距離に比例して不透明度を下げます。
[ハードエッジ]にチェックを入れるとブラシに設定した[強度]を無視します。またアンチエイリアス処理も行われません。

画像源

通常フォトレタッチで使用する場合は[画像ソース]を選択しますが、パターンで描画したい場合は[パターンソース]から任意のパターンを選んで使用します。