ちょっと得する無線LANの導入 FON

※関連記事:FONの実用性を試す
先でのインターネットアクセスは携帯電話がもっとも簡単で確実な方法ですが、高額なパケット料金が気になるし通信スピードもいまひとつ、さらにブラウジングにも不自由さを感じます。ノートパソコンが使えると何でもこなせるのでとても助かることがあります。

ートパソコンにもはや標準塔載されているといってもいい無線LANアダプタを使えば、家の中に限らず、街に点在するオープンなアクセスポイントで自由にインターネットを利用ができます。その多くは有料サービスだったり。カフェや宿泊施設での集客目的で設置されているケースが殆どですから、全くお金を使わずにインターネットにアクセスできるのは実際にはまれなことです。

ギブアンドテイクで外出先で無料で無線LANに繋げる方法

んな中で興味深いサービスというかシステムがあります。それがFONです。FON専用の無線LANルーターを購入して、外部に公開することで、自分も他のFON無線LANを無料で使用できるようになる。そんなギブアンドテイクなシステムなのです。その導入にかかる費用(ルーター本体価格)が1,980円なのですから魅力的だと思いませんか?2007年4月にはアクセスポイントが1万件を突破し、現在も着実に増えつづけているということです。
関連リンク
FONサイトJoin the FON movement!
接続・設定解説サイト
FONらくらくセットアップガイド(PDFファイル)

FONを導入するきっかけになったのは、以前使用していたPHS通信カードの契約期限が過ぎてしまったことにあります。通信速度が遅くその品質もいまひとつ、しかも月額5千円以上もするのはちょっと考え物でした。最近では旅行先での使用しか出番は無く、ふところ事情を考え期限延長をあきらめました。ちなみに、右画像は秋葉原駅を中心とした地域のFONアクセスポイントです。

FONを導入するには、先ずインターネットに繋がる環境が整っていること、ルーターに接続できるソケット(ポート)に空きがあることです*1。ブロードバンドの加入時に、ルーターやモデムの設定をしたことがある人には簡単に設定ができると思います。すべて人にやってもらったという方には少し敷居が高いかもしれません。いずれにしても、ルーターの設定で接続方式がDHCPになっていれば、FONに添付されている説明書の通りに接続と設定をすればいとも簡単に設置完了してしまいます。でも固定IPにしていると少し面倒です。以下ではその設定方法を説明していきます。

FONで固定IPでの接続設定の仕方

ソコンそれぞれに固定IPを割り振ってネットワークに繋いでいるような場合は、FONに添付されている説明書には、わかりやすく書かれていないので戸惑うかもしれません。これから説明するにあたって、現状ではすでにインターネットに接続できる環境が整っていてることを前提とし、またLa Foneraのユーザー登録も済んでいるものとします。
図のようなかたちで接続設定をしますが、場合によってはルーターが無く、モデムからそれぞれのパソコンに接続されているケースも考えられますが、設定する内容は同じです。またルーターはメルコのものを使用していますが、他のメーカーも大体同じよう感じなので、該当する設定部分はそれぞれご自分のネットワーク環境に読み替えてご覧ください。

定IPの環境では上図のようにLANケーブルを接続して電源を投入しても、「ワイヤレス ネットワーク接続」画面にはMyPlaceしか表示されません。ちなみにLANケーブルに接続していなくても正常に動作しているFONであればMyPlaceは表示されるはずです。実は初期不良で一台目はこれが表示されなかったんです。電波が出ていなかったんでしょうかね?右図の画面はタスクトレイの「ワイヤレス ネットワーク接続」アイコンをクリックすれば表示されます。

はMyPlaceに接続して設定をします。MyPlaceをクリックして「ワイヤレス ネットワーク接続」画面の右下にある[接続]ボタンをクリックすると、WPAキーの入力を促されますので、本体の底面にあるS/Nのナンバーを入力します。接続できたらブラウザーを立ち上げてください。

んな風な英語の画面が表示されます。初期表示設定を空白にしている場合は、適当なブックマークをクリックしてください。なにも表示されないようでしたらブラウザのアドレス入力欄にhttp://192.168.10.1/と入力して[Enter]キーを押せば表示されます。

に言語設定を日本語にします。*2下から二番目のボタン[Lnaguage]をクリックするとユーザー名とパスワードを入力する認証ダイアログが表示されるので両方に admin を入力して[OK]ボタンをクリックします。右図のような画面が表示されますので、Lnaguageと書かれた右横のプルダウンメニューから日本語を選択すれば全て日本語化したページ表示になります。

は接続設定をします。[高度な設定]をクリックすると「インターネット接続設定」画面が表示されます。表示しないようでしたら[高度な設定]ボタンすぐ下の[インターネット接続]と書かれたリンクをクリックします。ここでモードと書かれたプルダンメニューで[DHCP]から[静的IP]に変更してください。

定項目は全部で4つ。まず一番目の「IPアドレス」は、FONに割り当てるIPです。ここでは192.168.1.110としています。あたたのLANの環境に合わせて入力してください。LANに接続している他のパソコンやネットワーク接続機器と重複すると正しく接続できませんので注意してください。次に「ネットワークマスク」と「ゲートウェイ」はルータの設定画面にアクセスしてLAN設定のページを開くと「LAN側IPアドレス」の部分で入力するべき値がわかります。下に設定例を示します。そして「DNSサーバー」の部分は213.134.45.129のままでOKです。設定が終ったら[Submit]ボタンをクリックしてください。

ルコのBBR-4HGというルーターの例ですが、「IPアドレス」の192.168.1.1をOFN設定画面の「ゲートウェイ」に、「サブネットマスク」の255.255.255.0をFON設定画面の「ネットワークマスク」にそれぞれ入力します。機器により違いますので、ご自分のルーターの説明書を見たりして、該当するような設定画面を見つけて設定してください。

う一つの例としてLANに繋がっているパソコンのコマンドプロンプトで ipconfig コマンドを実行すると図のように確認することが出来ます。ルーター設定画面にわざわざログインしなくてすむので手っ取り早いしわかりやすいですね(^^)

れから、全てのパソコンにどんなIPアドレスを割り当てたか忘れてしまった場合や不明確な場合は、ひとつ一つのパソコンを調べるのも確実な方法ですが、コマンドプロンプトでLANに接続している全ての機器のIPを調べることが出来ます。お店や会社にたくさんパソコンがある場合はこれで確認したほうが楽でしょう。
  for /L %f in (1,1,110) do ping -n 1 -w 50 192.168.1.%f
上記のコマンドで192.168.1.1 〜 192.168.1.110 までのpingを送信します。環境によって括弧内の(開始値, ステップ数1のままでOK, 最終値)と192.168.1.の部分を変更してください。コマンドが終了直後に
  arp -a
を実行してください。全ての接続している機器のIPを確認することができます。ただしこのときパソコンを起動していなかったり、何かの作業中でLANに繋げていない機器の情報は、もちろんのことですが取得できません。

れで他の設定はいじらなでOKです。[Submit]ボタンをクリックし変更を確定したら、一度電源を切ってください。ここまではLANケーブルは繋げていなくてもこれらの設定はできるはずです。次に、LANケーブルがちゃんと接続されていることを確認して、電源のプラグを差し込んでください。起動するのに少し時間がかかりますが、数分待ってからパソコンの「ワイヤレス ネットワーク接続」を立ち上げてください。すでに立ち上がっている場合は、左フレームの[ネットワークのタスク]の[ネットワークの一覧を最新の情報に更新]をクリックしてください。右図のようにFON_APが表示されているはずです。FONでインターネットに繋げられるようになったということです。これが確認できればあとの設定はDHCP接続の場合と同じです。

MyPlaceに接続していたら一度切断し、FON_APに接続しなおしてください。こちらに接続するときはWPAキーの入力は必要ありません。ブラウザを立ち上げるとログイン画面が現れますので、登録時のメールアドレスとパスワードを入力してログインし、諸設定を済ませば、もうこれで世界中のFONアクセスポイントからもインターネットに繋げられるはずです。

*1:なくてもスイッチングハブを購入すれば増やせます。安いものでは二千円台からあります

*2:日本語にしなくても問題はありませんが、これ以降日本語化した画面で説明させていただきます