ブログを書いていると何か良い事あるの?

脳のアンチエイジング脳トレ・脳の活性化 等など、近頃では脳にまつわる様々な情報が行き交うようになりました。その裏側にはアルツハイマー病やボケに対する恐怖心が影を落としているのが一因といえます。ここではブログと脳の楽しい関係について少しだけ紐解いていきたいと思います。またどんなブログを書けばいいのか、書き続けるコツなども考えてみます。

もの忘れが多くなる原因、そしてボケ

人の脳細胞は1日10万個ずつ減少していくと言われています。そもそも人間の脳細胞は何個あるのでしょうか?思考をつかさどる大脳はおよそ140億個だそうです。一年間で3650万個、60歳までには14億5千万個、全体の10パーセントが消失する計算になります。

かし脳細胞の減少が直接物忘れに繋がっているわけではないようです。脳細胞はそれぞれが繋がり合うことで機能しています。いわば信号を伝え合うネットワークみたいなものです。年齢を重ねると、この信号の強さが弱くなったり、信号が途絶しがになることが多くなり、物忘れとして現れているそうです。

号とは言い換えれば刺激です。皮膚を摘んだだけでは痛みはありませんが、ギューっとつねれば痛いと感じる、このとき痛覚神経が脳に刺激(信号)を伝えたのです。脳細胞間もこれと同じで、つまり年齢を重ねるにつれて刺激的なことが少なくなったり、刺激的なこと自体を避けるようになるからこの信号も弱くなり、その頻度も減ってくるのです。さらに老化によって感じ取る感性も鈍磨されてくる傾向があり、同じ刺激でもそのレベルは低く抑えられがちです。

日同じようなパターン化した生活は刺激がなく、脳細胞間の信号伝達の頻度は減少し弱いまま…。これが長年続くと脳自体が怠けはじめます。つまり脳細胞間のネットワーク機能の低下が進行していきます。すると大きな刺激が来ても、脳細胞間を正常に信号が伝達しなくなる。記憶の減退です。

細胞のネットワーク機能低下の進行を何かで止めてあげないと、単なる物忘れではなく、ボケへと進行してしまいます。ボケとは忘れたこと自体を忘れてしまうこと。つまり、ある記憶に付随する記憶もゴッソリとなくなってしまうことです。去年沖縄旅行で食べた美味しい料理の名前だけでなく、食事をしたことや、その旅行自体を忘れてしまうということです。こうなると基本的な思考力にも影響し、簡単な足し算ができなくなったり、家族の名前も忘れてしまいます。

ゲームとは違うブログによる脳のトレーニン

レーニングと称してたくさんのゲームソフトが販売されています。記憶力を試すものや、判断力を試すものなど様々です。これらはいわば脳のストレッチ、脳のスポーツジムです。ではこのトレーニングだけで脳は若々しく保てるのでしょうか?

ルマラソンのランナーを例にとると、エアコンの効いた街のスポーツジムに毎日通うだけでは、記録を出せるどころか、42.195キロを完走することさえできないかもしれません。アスファルトの硬さや上り坂下り坂、そして季節や時間によって変化する気温や湿度を体に馴染ませながら、実際に走ってペースをつかむ練習を積まなければならないはずです。

まり、マラソンランナーがマラソンランナーでいられるためには、マラソンをし続けなければならない。至極あたりまえの事ですが、そういうことなのではないでしょうか。

来の脳の機能を維持していくのも同じで、脳のスポーツジムだけでは足らないはずです。脳が鍛えられてきた(発達してきた)道筋を走ることで若々しい脳を維持できるはずです。ゲームのような脳の鍛え方では前頭葉は強く働かないといわれています。ゲーム脳などと言われてマスコミに取りざたされたのも、まだ記憶に新しいですね。


前頭葉とは?

頭葉は、理性、思考、感情、やる気、性格、をつかさどるそうです。子供が成長するにつれて、賢くなり、親に反抗的になったり、生意気なことを言い出すのはこの部分が発達するからです。つまり人間が人間として人間らしくなるには、この部分の発達が必要なのです。その成長には、家族や学校や友人関係、つまり子供を取り巻く社会が強く影響されるといわれています。私が私らしいのは、私のたどった脳の発達過程に起因しているのでしょうね。


前頭葉に障害が起きると…

通事故などの物理的な衝撃により前頭葉にダメージを受けると、手足は問題なく動かせて言語障害も無いにも関わらず、簡単な計算ができなくなったり、飽きっぽくボーっとするようになるそうです。人格も変わってしまうといいますから、老化によるボケ症状にとても良く似ています。加齢による脳細胞の減少がボケに直接繋がらないという証明でもあるようなきがします。

前頭葉はどのようにして発達・成長するのでしょうか?

児期には、楽しく遊んでいる最中に兄弟や友達から平気でおもちゃを奪い取ってしまうようなことが起こります。当然ケンカが始まるわけですが、何分もしないうちにまた遊び始めます。すると今度はそのおもちゃを奪うことはしなくなります。

にさとされたり、激しく泣く相手を見て反省したのだと解釈しがちですが、それでは違う遊びの場面で同様なトラブルが起こったら、また親に叱られなければなりません。自然と仲良く上手に遊べるようになるのは、自分が遊び相手に対してどんな振る舞いをするべきかを客観視するようになるからだそうです。

供は相手から自分がどう見られているのか、友達の中でどんな存在なのか、どう行動すれば楽しく遊べるかを考えるとき、前頭葉が強く働くのだそうです。

どもが小学生になると父母参観で学習発表会をすることがあります。自分が学習して理解したことや、考えたことをクラスの皆に解ってもらえるよう、文章を試行錯誤しながら書き上げます。このときも、強く前頭葉が働くそうです。自分の書く文章が、クラスメートや先生や親からどう評価されるのか客観視しながら書くからです。

ブログは脳の総合トレーニングだ!

しあなたがパソコン・インターネットの初心者であれば、ブラウザーの使い方や、キーボードの打ちかたなど、新しいことを学習していかなければなりません。そして学習したことを駆使して、自分にフィットしたブログ提供会社を探し当て、利用申し込みをします。きっとドキドキしながら、申込みのボタンをクリックするはずです。

どなくブログ提供会社からメールが届き、そこに記されているアドレスにアクセスして、様々な設定を終らせたら、さぁ自分のページを開きます。編集画面を前にして、最初の記事はなにを書きますか?きっと知り合いや友人からどんなコメントがもらえるのかワクワクしながら話題を考えることでしょう。

れこれ考えては文章を組み立て、入力する。モニターに映し出された自分の文章を読みながら、さらに考えを深めて書き直してみる。キーボード操作は指の感覚情報が集まる頭頂葉をフル稼働させ、モニターの文字を追う目からの視覚情報は後頭葉で処理されます。そして友人や知り合いや未だ見ぬ新しい友のことを考えながら、試行錯誤して文章を組み立てることは前頭葉を大きく刺激することになります。

ログを始めるということは、もうそれだけで脳の総合トレーニングなのです。

ばらくすると、ブログを通じて新たな友人ができるでしょう。ブログでのコメントや発言が活発化してくれば、時に意見のくい違いが原因のトラブルが起こることがあるかもしれません。これを解決するために、自分がどんな立場にたって、どう仲裁すればいいのか悩むことになるはずです。互いの事情を聞き取って、発言ルールや投稿規則を作るかもしれません。またそれぞれの相手に和解を促すメールを出すこともするでしょう。人間関係の中であれこれ考えあぐねる、これもまた前頭葉を強く働かせることになるのだそうです。

ーマを絞ってブログを運用していれば、友人が参画してくれるかもしれません。既にブログを運用している友人であれば、コメントやトラックバックを使って互いのブログ間で情報の補完が可能です。コミュニティ内で役割分担ができることで、加速的にブログの内容が充実し、またそれが友人や同志を増やす共感の連鎖が起こります。

う考えてみると、パソコンを勉強してブログを開設してコミュニティを形成し、それを支えていくということは、ちょうど子供が文字や会話を学習して、友達と楽しく遊ぶことを学び、やがて高度化した学習能力の修得へと昇華する過程に似ています。

ブログを開設したけど何を書けばいいのかわからない・続かない

記など日々の出来事を綴ったブログを見かけますが、平凡な毎日の暮らしの中ではめったに面白い事は起こりません。ブログ開設当初は書くこと自体が楽しくても、1〜2ヶ月すれば次第にマンネリ化して、半年もすると何を書いていいのか頭に浮かばなくなります。

食の納豆が美味かったことブログに書いたところで、誰からもリアクションは得られないでしょう。どう美味かったのか、どうすればもっと美味くなるのか、うまい納豆ベスト3はこれだ!のような、こだわりぬいた個性的な切り口で書かないと読者側としては面白くありません。しかし常にテンションを上げていないと、日常のことを面白おかしく書けるものではありません。

ブログが続かない原因

ログが続かなくなる最大の原因は、読者の反応が無いことです。たとえアクセス数が少なくても、活発にコメントが入ったりすれば、なんとか面白いネタを探して書いてみようと努力するものです。逆にコメントが全く入らなくても、毎月たくさんのアクセス数を得られると張り合いが持てて、知らず知らずのうちに力を注いでしまうものです。

こかの誰かが必ず自分のブログを読んでいる思うと、長い間更新をサボることをしなくなるものです。それではクセス数を増やすには、どうすればいいのでしょうか?その答えは、やはりブログを書き続けなければならないのです。たとえ日記ブログでも大きな反響が得られるページに生まれ変わらせることは可能なのです。その一例をご紹介します。

始めはテーマが無くてもいい

は釣りが好きなのですが、ときどき釣りに行くある港名を、検索サイトに打ち込んだらその港の写真を掲載しているAさんのページを見つけました。Aさんは釣りには興味をおもちではなく、近所の散歩がてらにその港に寄ることが多いだけだったようです。ホームページ*1のあちこちに港の画像が掲載されていて、釣り人が堤防に並んでいる写真が何枚もありました。

れといったテーマの無い、ごくありふれた日記ブログでした。雨降りの日以外はほぼ毎日のように、デジカメを持って、散歩をしながら季節の花々を撮影したり、海や山の景色や浜辺で遊ぶお孫さんを撮っては、まめにホームページを更新されていました。散歩がてら立ち寄るだけですから、港の写真は毎日掲載されるわけではなく、私の興味のある釣りの情報を得られることもありません。

とえ釣りの情報が得られなくても、とても写真がお上手なので、きれいな海辺の片田舎の風景は、それを見にくるだけでも私にとっては充分価値のあるホームページでした。そんななかで、小魚の大群が港の堤防に接岸し、それを追ってやってくる大きなサバやイナダ(ブリの幼魚)が釣れ盛った様子が掲載されたことがありました。降って湧いたような魚の大群を前に堤防に目白押しに立ち並ぶ釣り人の様子や、大物をしとめて満面の笑みを浮かべた少年の顔が見事に描写されていたのです。

はすかさずAさんにメールを出しました。自分は釣りを趣味にしていて、Aさんの散歩コースにある港には何度も釣りに訪れたことがあり、頻繁に更新されるホームページを楽しみに拝見している旨と、できればその日釣れていた魚の種類や状況、釣り人のバケツの中の獲物や堤防の様子を掲載していただけるともっと嬉しいというリクエストをしました。図々しくも軽いきもちでのメールでした。

テーマは自分の知らないところにあるかも

ばらくして、あまり期待しないで欲しいが、タイミングがあえばそうするという旨の、かなり素っ気無い返信が返ってきました。今考えれば見ず知らずの人間から軽いのりのメールが送られてきて、面食らっていたのかもしれません。当初は確かに釣りの情報としては期待できるほどの写真やコメントではありませんでしたが、返信を頂いたその日から、堤防での釣りの様子が掲載されるようになったのです。

きな黒鯛やスズキが釣り上げられている写真や、サビキ釣りでイワシを鈴なりにして竿を曲げている子供たちの様子もときどき掲載されて、私はブックマークに入れたAさんのホームページを週に何度かチェックするようになりました。

防は釣り糸を垂れる人が誰も居ない日も多く、殺風景な寂しい写真もちゃんと掲載してくださって、なんだか申し訳ないなと感じていたら、ある日突然、本日の港の釣り情報というようなタイトルで、釣り情報専門のコーナーが設けてられていました。

との真相はクセス数が増えたので専用ページを開設したとのことでした。あらためて港の名前で検索するとAさんのホームページがトップに表示されていたのです。

際にどれほどの反響があったのか、今となっては知るすべもありませんが、おそらく掲載する港の画像が増えるにつれて、私のような釣り好きがたくさんアクセスするようになったことをAさんは知ったのでしょう。Aさんのホームページは掲示板すら設置していなかったので、ダイレクトな反応を受け取ることは無かったものの、日々増え続けるアクセスカウンターを見ては、それを励みに堤防の写真を撮りつづけてくださったのだと想像します。

ログのテーマとは、自ら決めなくても第三者からリクエストされる場合もあり、自分では意識していないところに転がっている良い例ではないでしょうか。

見えないテーマを探し出す方法

クセス数やその動向、またどんなキーワードであなたのページにやってきたのかを知る方法があります。アクセス解析プログラムというものがそれです。専門的な知識がなくても、無料で使用できるプログラムがたくさんあるので使わない手はありません。これを使えば、閲覧者があなたのページにどんなのキーワードを使って検索をしてやってきたのかがわかるのです。

初は些細な日常を記していても、ページが増えるうちに、解析データから何か糸口をつかむことが出来るかもしれません。自分の趣味のページを作ってテーマを絞っていたとしても、解析結果を見て意外なところに注目されていることに気付くかもしれません。またそこから新たなテーマを膨らませることで、あなたのブログは自然とアクセス数が増えていくことでしょう。

ブログを続けるためにはデジタルカメラが必須アイテムです

んなことは誰でも思いつくことかもしれませんが、ではなぜブログにデジカメは必須アイテムなのでしょうか。読む側から考えると、文字に比べると写真からはたくさんの情報を得られて、誰にでも一目瞭然に理解可能だからです。しかしそれよりも重要なことが書き手側にあります。
関連記事:初心者・機械音痴のためのデジカメ選び

記録だけでない記憶装置としてのデジカメ

行にいった思い出を書くにしても、その時に撮られた写真があるのと無いのでは、引き出される記憶の量が格段に違います。それは写真の枚数とサイズに比例します。写真は大きいほど、そこから得られる情報量が多いですから、背景に写っている海や山の色やかたち、木々の葉が風にそよいでいる様子、手に持っていたソフトクリームの味までリアルに思い出されるものです。たくさんの枚数を撮っておけば、忘れてしまったシーンを思い出させてくれます。また撮影した時点では全く気付かなかったものが、そこに写っていることも多いのです。

常の生活の中からブログの記事ネタを探すのも同様で、近所の土手に散歩にいったときも必ずデジカメを持っていきましょう。例えば、春の土手に咲いていたタンポポが綺麗だったことをブログに書くとき、それを思い出して書くのは容易ではありません。『黄色のタンポポが、春の柔らかな日を浴びてとてもきれいでした』では面白くありません。人間は普段見慣れているものを、より深く観察しようとは思わないものです。

デジカメは新しい視点を与えてくれるもうひとつの目

っていったデジカメを、タンポポに近づけるだけ近づけて、構図を変えて何枚も撮ってみましょう。花の位置より下に置いて、花の下から空を見上げるように撮るとさらに面白い写真が撮れます。モニター画面を見ながら撮れませんので、どんな風に写っているかわかりません。失敗していることが多いですから、少し角度を変えたりして何枚も撮っておいてください。カメラに土が付いてしまうこともありますが、それぐらいは覚悟して撮らないと、長年見慣れたタンポポからは違った表情を引き出すことは出来ません。

に戻ったら早速パソコンに画像を取り込んで、パソコンのモニター画面いっぱいにして見ましょう。パソコンの操作が苦手な人のなかには、直接印刷できるプリンターですぐに印刷してしまう方がいますが、ここは是非パソコンで大きくして見てください。時々拡大して隅々までじっくり鑑賞してください。そこには、花の茎についた細かな白い毛やアブラムシたち、日光を透かして輝く黄色の花びらが写っていることでしょう。自分の目では見ることの出来ない角度からタンポポを見るのはとても新鮮なことです。

の新鮮さが、たくさんの言葉を頭の中に浮き上がらせてくれるのです。このときの驚きや発見をあなたの言葉でそのまま書けばいいのです。春の土手にはその他にツクシ、ヘビイチゴ、ハルジオン、レンゲ、菜の花、オオイヌフグリホトケノザカキドウシトウダイグサアメリカフウロ、イヌガラシ、カタバミオオジシバリオニタビラコカラスノエンドウキツネノボタン、クサイチゴ、コバンソウ、コメツブウマゴヤシ、シロツメグサ、スイバ、スズメノエンドウ、スズメノテッポウ、チガヤ、トキワハゼ、ナズナ、ノビル、ノボロギク、ノバラ、ハハコグサハコベミヤコグサムラサキカタバミムラサキツメクサ、ヤエムグラ…。

目以外もフルに使おう

の土手には毎日通っても一ヶ月分以上のブログのネタがあなたを待っているのです。個性的な記事にするためにも、一回に一種類しか撮らないようにして、様々な表情をたくさん撮影してください。撮影が終ったら、野花に手を触れて、その感触を確かめたり、花の匂いをかいだり、茎を折って口に含んでみるのも良いかも知れません。*2五感をフルに使って書き上げられた記事は、絶対にあなたにしか書けない個性的なものになるはずです。

ジタルカメラはあなたの脳と目に代わって、たくさんの記憶をしてくれて、新しい視点を提供してくれるのです。草花に限らず、カメラに写るものはすべて、角度(被写体に対してのカメラの角度)、距離(被写体とカメラ間の距離)、画角(広角-望遠、ズーム)の3つの要素を工夫すれば、気付かなかった新しいものを見せてくれるのです。

フットワークの軽さが筆の軽さ

しい視点を意識的に得るためにも、写真を撮るときは身体全体を駆使しましょう。大きく腕を伸ばして撮ったり、しゃがみこんで地面すれすれから撮ったり…。また時間や季節を変えて撮るのもいいでしょう。たとえそのとき発見がなかったとしても、一年後に再びその写真を見たとき、違う何かが移っているかもしれません。昔の写真を見て、現在はどうなっているのか撮りに行ってみるのも発見を増やすことになります。

のような視点で撮られた写真があれば、何を書こうかとか、文章が浮かばないということはなくなります。その写真を見て気付いたことや、驚きをそのまま書けばいいのですから。

*1:当時ブログは普及していなかった

*2:毒のある植物もあるのでご注意を