ハードディスクを丸ごとバックアップする

ジカメ写真の画像ファイルや、録画したビデオファイル、その他大切なファイルは個々にバックアップしているものの、いざハードディスクがクラッシュして、交換したハードディスクに元のパソコン環境を最初から再構築するの大変なことです。

年かパソコンを使用していると、どのような設定をいつ何のためにしたのか忘れてしまいますし、ちょっとした便利ツールのソフトも再び探してきてダウンロードしなければなりません。仕事で使っているパソコンではその蓄積も膨大なものとなります。アップデートも最初からやり直さなければなりませんから、時間的にも大きなロスとなります。自分にとって快適な環境を取り戻すのは容易ではありません。

のような面倒臭さを解消してくれるのが、ハードディスクを丸ごとバックアップするツールです。システムファイルやプログラムファイル、画像ファイルや受信したメールのデータ、つまりディスクに書き込まれている全ての情報をまさに丸ごと一つのファイルにして保存しておけるのです。そして、いざ元のハードディスクがクラッシュした際には、新品のハードディスクに取り替えて、そのツールでバックアップした時点の環境に短時間で再構築できるというツールです。ブックマークも残っているからいつもと変わらずにインターネットもできるし、アドレス帳もそのままですから友人とのメールのやり取りになんら支障はきたしません。いつクラッシュするかわからないハードディスクもこのツールを持っていれば少しは安心感が増すでしょう。

ードディスクをまるごとバックアップするのですから、そのファイルサイズは何十ギガバイトになる場合があります。こうなるとDVDに焼いて保存することが無理なので外付けハードディスクに保存しましょう。パソコンのハードディスクはパーティション(ドライブ)ごとに分けてバックアップすれば、DVDに焼けるようなサイズにすることもできます。ソフトウェアをインストールするためのドライブ(Windowsの場合はCドライブ)以外を「コンピュータの管理」の「ディスクの管理」画面でパーティションを細かくして、例えばD,E,F…とドライブを細分化してデータ専用のドライブとしておき、普段は変更や追加のあったドライブのみをバックアップすれば、保存するためのファイルサイズの軽減と時間を節約できます。新しいソフトをインストールしたときや、OSをアップデートしたとき、または最低でも月に一度くらいの頻度で、OSやソフトウェアのインストールしてあるCドライブをバックアップするようにすれば、大きな打撃を被ることは減らせるはずです。もちろんパソコンを使ったら、シャットダウンする前にに全てのドライブをこのツールを使ってバックアップしておけば完璧であることは言うに及びません。

が使っているツールはTrue Imageです。機能としては以下のようなものです。

■バックグラウンドでバックアップ
独自のAcronis Drive Snapshot技術によって、 Windowsを起動して他のアプリケーションを動作させながらバックグラウンドでシステムドライブを含む完全なディスクイメージを作成することができます。バックアップ作業の作業効率が飛躍的に向上します。

CDから起動すればインストール不要
Acronis True ImageをCDブートで使用し、バックアップを作成しておけば、いつでもPC購入時やOSを再インストールした直後のクリーンなWindows環境に戻すことができます。CDブートの場合でもWindowsXPライクなインターフェイスで操作できますので、難解なコマンドやDOSの知識は必要ありません。

■スケジュール機能を搭載
日時指定、曜日指定など、スケジュールを設定して自動的にバックアップを実行可能です。毎日シャットダウン時にバックアップを実行してから電源OFF というような使い方もできます。

■イメージを仮想ドライブとして使用可能
作成したディスクイメージを読み込み専用の仮想ドライブとして追加できます。復元作業を行なわなくても、バックアップしたイメージからファイルを探したり、必要なファイルを取り出すことができます。

■ファイルバックアップ、ファイル復元機能
今までのイメージバックアップ機能に加え、ファイル・フォルダ単位でのバックアップが可能になりました。データパーティションの必要な場所だけをバックアップする事ができます。 (ファイルバックアップの増分・差分は、ファイル単位ではなく、内容を比較しますので、比較的サイズの小さい増分・差分が作成されます)

■Acronis スナップリストア
Windowsが起動できなくなった場合にWindows起動をしながら復元処理を行い、ディスク全体を復元します。システム障害が発生した場合でも迅速にWindowsを起動することが可能になります。

差分バックアップ
増分バックアップに加えて、差分バックアップを追加しました。増分バックアップは、完全バックアップ以降のすべての増分ファイルが必要ですが、差分バックアップなら中間ファイルが必要ありませんので、保存するファイルの数を減らすことができます。

引用元:株式会社プロトン Acronis True Image 9.0

し以前のバージョンを使っているのですが、いざというとき以外でも大変重宝しています。というのも仕事上で特殊なソフトウェアをいくつもインストールして、それを使って開発しなければならない場合。そんなときは現在のハードディスクの中身を、もう一台用意したハードディスクにこのツールを使って再構築して、そこに開発環境を組み立てます。プロジェクト終了後はそのハードディスクをフォーマットして別の用途に使えます。日常使っているパソコンに、社外秘となる文書や仕様書が削除し忘れていつまでも残っていると、万が一のときに大変なことになってしまいます。また、インストールした仕事上のソフトは一般に頒布されているものと違って手動でアンインストールしなければならないものもあり、ともすると沢山のファイルの残骸が残ってしまうのです。

分がいつも使っている快適なパソコン環境をそのまま仕事に転用できるので、仕事の効率が下がることがありません。専用のパソコンをもう一台用意することも無いですし、すべて終った時点でハードディスクを再フォーマットしてバックアップ用として利用できますから無駄もないのです。このような使い方はデスクトップタイプのパソコンにモービルラックをセットすればいとも簡単にできてしまいます。最近のノートパソコンの中にもハードディスクの換装が簡単にできる機種が増えてきたので、特殊な工具や知識がなくても割と気軽にこのようなことができるのではないでしょうか。

1.内蔵ハードディスクの交換を簡単にする モービルラック

内蔵HDの交換は大変な作業。PCケースを開けて、ケーブルを接続しなおし、再起動してBIOSの設定。手間も時間もかかります。外付HDでは置き場所に困ります。

モービルラックを使えば、引出し式のカートリッジでHDを簡単に交換可能。しかも DVDドライブと同じサイズなので、パソコンの5インチベイにスッキリ収納できます。

引用元:オウルテック http://www.owltech.co.jp/products/mobile/mr_feature.html

バックアップソフトの応用

えば初期の状態の環境、つまりクリーンインストール*1した状態のハードディスクを丸ごとバックアップしておいて、必要に応じてテスト用のハードディスクを作り、そこでフリーソフトやお試し用ソフトなどの使い勝手や安全性を試すことができます。自分が普段使っている環境にそれらをインストールすると、他のソフトウェアの動作に悪影響を与える懸念も捨てきれません。とくにあまり知られていないソフトや海外のソフトなどは、その出所がはっきりしないなど信頼性も薄いので、充分テストしてから使うようにしたいものです。使い勝手が良くなくてアンインストールする場合も、その残骸を気にしなくて済みます。最近問題になっているあのソフトもこのようにして使えば、危険を回避できるのではないでしょうか。

ービルラックを使って家族別々のハードディスクでそれぞれの環境を構築して運用すれば、不運にも家族の誰かがコンピュータにウイルスを感染させてしまっても、ハードディスクが違うので被害が家族みんなに広がることはないのです。人のファイルを間違って消して喧嘩の火種を作ることもなくなります(^^);

Windows アクティベーションについて

れでは、ハードディスクを丸ごとバックアップして、別のパソコンにその環境を再構築できるのでは?とお考えになられる方もいらっしゃるかもしれません。これは違法コピーとみなされやってはいけないことで、実際にWindows XP 以降のWindowsでは、起動すらできないようになっています。
参考ページ:
 http://www.microsoft.com/japan/technet/prodtechnol/winxppro/evaluate/xpactiv.mspx
 http://homepage2.nifty.com/winfaq/wpa.html

一のパソコンであればいくつコピーしても違法性はないのですから、積極的に丸ごとバックアップツールを使うべきでしょう。

*1:クリーンインストールとは、ハードディスクをフォーマットして内容を完全に消去してからOSをインストールすること